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  • 常陸牛へのごたわり
  • 常陸牛へのごたわり

    「常陸牛とは、指定生産者が茨城県内で最も長く飼育した黒毛和牛の内、(社)日本食肉格付協会の枝肉取引規格が歩留A等級又はB等級かつ肉質等級が5等級と4等級のもので、茨城県常陸牛振興協会が認定したものとする。」

    豊かな大地に恵まれた銘柄牛

    「常陸風土記」によると、常陸国(ひたちのくに)はさながら理想郷のようだと謳われた肥沃な大地で、昔から農業が盛んに営まれ、豊かな穀倉地帯となっています。

    日本列島のほぼ中心を占める関東地方北部に位置し、東側は太平洋に面して約180kmにおよぶ美しい海岸線を持つ茨城県。肥沃な大地と海や山、川など豊かな自然と年間を通じて温暖な気候に恵まれた大地では、四季折々に豊富で品質の高い「食材」が育まれています。

    その代表格である『常陸牛』」は、指定生産者の情熱と長い期間培われた改良や確かな技術に支えられて銘柄牛『常陸牛』という高級ブランドとなって誕生しました。

    「常陸牛」の歴史

    天保3年12月(1832)徳川斉昭公が現在の水戸市見川町に桜野牧を設け黒牛を飼育したという記録が残っています。
    その間、時代を重ねて、昭和51年7月に茨城県産牛銘柄確立推進協議会が発足し、本県の優秀な黒毛和種を『常陸牛』と命名、昭和52年には現在の茨城県常陸牛振興協会が設立されました。
    茨城県の黒毛和種は県北部地域に定着し、その後県内各地に広がっていき、生産者のたゆまぬ努力と精進の積み重ねの結果、品質が高く力強い銘柄牛『常陸牛』が高く評価されるようになったのです。

    指定生産者の情熱と確かな技術

    牛が若いうちは、健康でしっかりした骨格を持った牛となるよう、自然の中で充分に運動をさせて育てられます。牛が大きくなった飼育後半では、運動を控え、管理がしっかりとした牛舎で飼育することで、筋肉が付き、良質な脂肪がつきます。この飼育方法を成長過程で変えることで、良質な脂肪と赤身のバランスが良く、肉の旨味や甘み特に赤身の味わいが濃くなり、柔らかい肉質になります。 大麦、小麦、とうもろこし、大豆などのミネラルが豊富で飼料をはじめ良質な乾牧草と稲ワラを充分食べさせています。

    常陸牛の主な部位

    ・リブロース
    きめが細かく、肉そのものを味わうローストビーフやステーキに。霜降りのものは、すき焼きに最適です。

    ・肩ロース
    やや筋が多いが、脂肪分が適度にある 風味のよい部位です。しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼き肉など薄切りにする料理に。

    ・サーロイン
    きめが細かくて柔らかく、肉質は最高です。特にステーキに最適で、ロースト ビーフやしゃぶしゃぶにも。

    ・ランプ
    味に深みがあり、柔らかい赤身肉です。 ステーキやローストビーフをはじめ、あらゆるメニューに広く利用できる部位です。

    ・ヒレ
    きめの細かい柔らかな部位です。脂肪分が少ないので、ビーフカツなど。脂肪の気になる方はステーキに。

    ・バラ肉
    赤身と脂肪が層になり、きめが粗いが霜降りになりやすい。濃厚な味わいで、シチューやカルビ焼きに適しています。

    ・モモ肉
    脂肪が少ない部位です。ローストビー フ、焼き肉、煮込み料理や、うす切りにして炒め物など、あらゆるメニューに利用できます。

    ・外モモ
    きめがやや粗く、脂肪の少ない硬めの肉です。薄切りや、こま切れにして炒めものに適しています。

    ・首(ネック)
    脂肪分が少なく赤身の多い硬めの肉質。ひき肉こま切れとして利用されます。角切りなどで煮込み料理にも。

    ・肩
    やや硬く脂肪分の少ない赤身肉です。エキス分やコラーゲンが多く、煮込み料理、スープ原料に適しています。

    ・スネ
    筋が多く硬いが、長時間煮ることでコラーゲンが溶出し、柔らかくなる。シチューカレー等の煮込み料理に。圧力鍋で時間短縮も。